2007年9月いのは|画廊会期終了

図録

(24ページ/図版22点)
挨拶文-後藤九(後藤禎二・長男/写真家)
文-小高根太郎(採録)、岡部昌幸

<趣旨>
 後藤禎二(1903-1970)は戦前から戦後にかけて、生涯を写実画の制作に注ぎました。昭和初めにルーブル美術館でシャルダンの静物画と出会い、西欧の写実に追いつき、追い越そうと決意しました。戦後も画壇の潮流を無視するかのように、写実絵画だけを制作しました。画壇とも折り合いをつけず、売り絵も描かず、ひたすら納得するまで制作を止めませんでした。
 そのため作品点数も少なく、河北倫明(美術評論家)や小高根太郎(鉄斎研究家)からは高い評価は得ていたものの、その画家の存在はほとんど知られてきませんでした。

infomation

追加情報などこちらに掲載予定

 

作品紹介


赤い菊の花 年代不明 油彩・画布 39.5*30.8p
瓶と馬鈴薯 1950年代 油彩・画布 36.3*39.2p


木箱の上の鰊 1960年 油彩・画布 19.0*44.5cm
裸婦立像 1963年 油彩・画布 49.0*20.8p



銅器 1960年 油彩・画布 21.5*17.0p
バルトークの楽譜の前の馬鈴薯 1968年 油彩・画布 36.0*59.3p

後藤禎二略歴 - 後藤禎二展表紙

©Keiichi INOHA