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ING>昭和の洋画パリの日本人画家

荒井 龍男

1904-1955

大分県中津市生。幼少を朝鮮で過ごす。1934年渡仏し、ザッキンに師事する。1936年サロン・ドートンヌで受賞。帰国後は自由美術家協会に参加。作風はいっそう叙情的になり、1940年代には日本的なテーマを持った作品が目立 つ。1950年には山口薫らとモダンアート協会を設立。NYやブラジルで個展を開き、サンパウロビエンナーレにも出品。1955年帰国しブリジストン美術館で個展を開くが、その年に急逝。

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「リデー13番地」は正確には1924年佐伯祐三がアトリエを構え た「リュ・デュ・シャトー13番」(Rue de Chateau)と思われる。 モンパルナンス駅の南東で、近くには鉄道の高架線があった。 佐伯祐三は、岡田毅(画家で岡田真澄の父)の転居後、その4階にアトリエ構えたが、佐伯の《リュ・デュ・シャトー》と比 べると、6階以上からの視点でパリを俯瞰している。手前にはモンパルナス駅を出た汽車が走り、遠方にはエッフェル塔が見える。デュフィの影響を感じさせる筆致は力強い。
他の作品荒井龍男 「パリ風景」

<参考文献>朝日晃・野見山暁治『佐伯祐三のパリ』(1998)新潮社

荒井 龍男 「リデー13番地の窓より見たる展望」 1935年 33*73p 油彩

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