普門 暁

1896-1972

奈良市生。上京し、叔父の貴金属商を手伝いながらデザインを学ぶ。東京高等工業学校で建築意匠を学び安田緑郎よりイタリア未来派を知る。1916年川端画学校に入り、洋画、日本画を学び。1918年二科展・太平洋画会に未来派風の作品を出品し入選。1920年の二科展では彫刻が落選し、自ら未来派美術協会を創立。ロシア未来派展のブルリュークを紹介するなど日本の前衛美術の先駆となる活動をする。1937-43年まで日本大学美術科で教える。1946年GHQの美術顧問となりアメリカへの日本美術紹介に尽力するが、その後健康を害し1960年帰郷。1972年歿。1978年奈良県立美術館で遺作展。東京国立近代美術館ほか収蔵。

普門 暁「花」戦後作,40*56p,水彩・紙