今関 啓司

1893-1946

千葉県長生郡長南町生。1916年再興日本美術院洋画部の研究所に入る。17年院展で樗牛賞、18年奨励賞。船会社経営者である清水賞太郎から奨学金を、山崎省三、村山槐多と受けることになる。それでも極貧と病魔と放浪の中での制作活動であった。1922年春陽会の設立に参加、創立客員になる。春陽会には第1回から22回まで毎回出品した。病気がちであったた制作を休業し、詩を作ることもあった。彼の生涯は、刊行委員会編『画家・今関啓司の日記』(1991)求龍堂にまとめられている。

今関 啓司 「牡丹」1939年

今関 啓司 「風景」 油彩・キャンバス F10号