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荒井 龍男
荒井 龍男「リデー13番地の窓より見たる展望」1935年,33*73㎝,油彩・キャンバス
『荒井龍男作品集』目黒美術館編(1991)美術出版社に掲載。
荒井 龍男 1904-1955
大分県中津市生。幼少を朝鮮で過ごす。1934年渡仏し、ザッキンに師事する。1936年サロン・ドートンヌで受賞。帰国後は自由美術家協会に参加。作風はいっそう叙情的になり、1940年代には日本的なテーマを持った作品が目立つ。1950年には山口薫らとモダンアート協会を設立。NYやブラジルで個展を開き、サンパウロビエンナーレにも出品。1955年帰国しブリジストン美術館で個展を開くが、その年に急逝。
作品メモ
「リデー13番地」は1924年佐伯祐三がアトリエを構えた「リュ・デュ・シャトー13番」(Rue de Chateau)と思われる。モンパルナンス駅の南東で、近くには鉄道の高架線があった。 佐伯祐三は、岡田毅(画家で岡田真澄の父)の転居後、その4階にアトリエ構えた。
本作は佐伯祐三の《リュ・デュ・シャトー》とは違い、6階以上からの視点でパリを俯瞰している。手前にはモンパルナス駅を出た汽車が走り、遠方にはエッフェル塔が見える。デュフィの影響を感じさせる筆致は力強い。

