高橋 勝蔵
高橋 勝蔵 「静物」 1908年 油彩・キャンバス F40号
<所載>
『もうひとつの明治美術』(2003年)
静岡県立美術館・府中市美術館・長野県信濃美術館・岡山県立美術館
作家略歴
高橋 勝蔵 1860-1917
宮城万延元年宮城生。1871年北海道に移住。75-77年電信技術修業生として上京。日本画を志す。85年渡米。サンフランシスコ美術会学校で西洋画を学ぶ。91年同校を首席で卒業。93年シカゴ万国博覧会で一等金賞。同年帰国。芝山美術研究所を開設。94年明治美術会展に出品。川村清雄、五姓田芳柳の巴会に参加。文展に3回出品。郷里に戻り、日本画を描いていたという。
作品メモ
高橋勝蔵の晩年は不遇だった。シカゴ万博で一等を受賞するなどアメリカで大成功を修めた。帰国後は画壇のスターになるはずだった。黒田清輝と同じ年に帰国したのが不運だった。帰国後、発表の舞台であった明治美術会では、高橋勝蔵の滞米作も注目されたものの、黒田清輝の滞仏作が主役となり、外光派の時代へと変わってしまった。その後、文展にも太平洋画会にもあまり関らず、大酒を食らい文人画まがいの絵を描いていたという。それでもアメリカで初めて成功したパイオニアには変わりない。三宅克己らといった渡米画家たちを勇気づけ、太平洋画会の誕生には欠かせない画家であった。
−参考文献−
松浦昭『高橋勝蔵の絵画』(1982)
『アメリカに生きた日系人画家たち』(1995年)東京都庭園美術館
児島薫編『日本の美術352〜鹿子木孟郎と太平洋画会』(1995年)至文堂
その他の作品
- 「静物」(油彩画)
- 「桃」(油彩画)
- 「桃」(水彩画)
- 「海岸風景」(油彩画)
- 「沼津」(水彩画)

