中沢 弘光 1874-1964 |

曽山幸彦、堀江正章に師事。1893年明治美術会に出品。東京美術学校の西洋画科の設置と同時に入学。1897年より白馬会展に出品。1907年東京勧業展覧会で一等賞。同年と翌年に文展で三等賞。1909年文展で《おもいで》が二等賞(最高賞)。1912年光風会創立会員。1930年帝国美術院会員。1957年文化功労賞。

<作品メモ>

中沢弘光氏は昨年の『日かざり』の強烈なる外光、『おもひで』の精緻なる光の研究とは、頗る別方面を試みている。今年の作品は『李花』の明快(中略)の外、概して穏和なる色調を主としている『新緑』『奈良』其他も佳作ではある(後略)

坂井犀水「白馬会展覧会所感」『美術新報』(明治43年6月)より


中沢 弘光「李花」1909年、油彩・キャンバス・F6号
第13回白馬会(1910年)出品作

他の作品−「参詣」 大正期「秋(塩原の紅葉)」「裸婦」戦後作